私たちの昆虫農業とは、自分たちで土を耕し、草を育て、その草を使い美味しい食用昆虫を育てるというものです。
昆虫養殖といえば、購買した穀物飼料(濃厚飼料)を使用し管理された工場の中で高効率で食用昆虫を養殖する方法が主流です。この方法は1年を通じて一定品質の昆虫を安定して生産することができます。牛や豚、ニワトリなども穀物飼料を用いてシステム化された施設内で高効率で飼育する方法が主流です。特に日本においては、穀物飼料は主として海外から輸入したものが用いられています。
その一方で、例えば牛で考えると 自社農園での飼料の自給や放牧という方法もあります。広大な農地で自分で牧草を作り、牛に食べさせて乳や肉を得ます。効率が落ちたり品質の季節変動があるものの、環境にやさしい飼育方法です。
食用昆虫においても、放牧のようなできるだけ自然に近い形で環境にやさしい養殖が可能であると私たちは考え、チャレンジしていきます。
土づくり
むし畑では、可能な限り化学肥料の使用を最小限に抑え、
環境にやさしい土壌づくりをします。
地元の牧場さんで作られる良質な堆肥や緑肥作物を活用します。
食草づくり
季節に合わせて複数種の食草を栽培します。
化学農薬は一切使用しません。
昆虫づくり
むし畑の食用昆虫は100%国産です。
昆虫に与えるエサは100%自社農園で栽培されたものを用います。
養殖方法としてもできるだけ自然に近い形をとり、食草も季節ごとに適したものを使用します。その結果、むし畑の食用昆虫は風味などに季節変動が起こることが考えられます。私たちはその変化が昆虫の美味しさや楽しさ、「旬」であると考えています。みなさんにもぜひ、「旬な昆虫」を楽しんでいただきたいです。
むし畑は神奈川県厚木市、丹沢山系の麓に位置し、温泉がいたる所で湧き、とても自然が豊かなところにあります。都心からのアクセスも良く、生活するにも遊ぶにも仕事をするにもとてもいい環境です。
私たちは、地元の農家さん、牧場さん、種苗会社さん、そして厚木市都市農業支援センターのみなさん、そしてご近所さんのご理解とご協力を得ながら昆虫農業にチャレンジしています。
運営会社
合同会社TAKEOは、昆虫を食する新しい暮らしを創るべく、昆虫食を専門とした事業を行っております。私たちは、昆虫を効率的、機械的に利用するということよりも、「食として楽しむ」ということを1番に考え、その思いを大切にしています。
※「農業としての食用昆虫の生産」事業は、「経営革新計画」として東京都の承認(30-397:H31.3.27)を受けています。
※「農業としての食用昆虫の生産」事業の設備導入計画は、「先端設備等導入計画」として神奈川県厚木市の承認(H31.4.23)を受けています。